2024年4月にリリースされたSnowflakeの新機能・変更点の注目情報まとめ #SnowflakeDB
2024年4月にリリースされたSnowflakeの新機能・変更点の注目情報をまとめた記事です。
※注意事項:本記事ではすべての情報についての記述はせず、特筆すべきだと感じた情報だけピックしております。基本的には以下の情報を参考にしておりますので、全ての最新情報を確認したい場合は下記のURLからご確認ください。
Snowflake Data Clean Rooms Release Notes - April 30, 2024
- サービスアグリーメント
- Snowflakeとの既存のサービス契約に基づいてSnowflake Data Clean Roomsを使用できるようになりました
- クリーンルームマネージドアカウントの請求
- クリーンルームの管理アカウントの利用料金は、プロバイダーではなくコンシューマーに請求されます(マネージドアカウントはSnowflakeを利用していないユーザーがプロバイダーとデータシェアを行えるアカウントです)
Preview - 8.17 Release Notes (with behaviour changes)
ここで紹介するのは、保留されている8.17リリースから先行して利用可能になっているものです。
2024_04バンドルがデフォルトで無効化(管理者はテストで有効化可能)
8.17リリース(4月29-30日)でデフォルトとして無効化されました。
ステータスは2024年6月にデフォルトで有効に変更される予定ですが、このスケジュールは変更される可能性があります。ステータスは2024年7月に一般的に有効に変更される予定ですが、このスケジュールは変更される可能性があります。
2024_03バンドルがデフォルトで有効化
ステータスは8.17リリース(4月29-30日)でデフォルトで有効に変更されました。このバンドルは2024年6月に一般的に有効に変更される予定ですが、このスケジュールは変更される可能性があります。
2024_02バンドルが一般的に有効化
8.17(2024年4月29-30日リリース)で、2024_02バンドルが一般的に有効化されました。
Authentication enhancementsが一般提供
- 認証ポリシー
- SAML2および外部OAuthセキュリティ統合で認証できるクライアントと使用できる認証方法を指定してユーザーの認証方法を制御可能
- 識別子優先ログインフロー
- 認証オプションを提示する前にSnowflakeがユーザーを識別。ユーザーに最初にメールアドレスもしくはユーザー名のみ入力を要求し、その後にユーザーの認証オプションを表示
- SAML2セキュリティ統合の2つの新しいプロパティ
- ALLOWED_USER_DOMAINS および ALLOWED_EMAIL_PATTERNS
- ログイン時セキュリティ統合に関連づけられた識別子でプロ米だで認証するには、Eメールアドレスが上記プロパティで指定されたあたいに一致する必要がある。この機能を使用するには識別子優先ログインが有効になっている必要があります
- 複数IDのプロバイダーのサポート
- SAML2セキュリティ統合を使用したフェデレーと認証で、複数のIDプロバイダーの使用がサポートされるようになりました
新しいCOPYオプション:INCLUDE_METADATA
対象のテーブル列とメタデータ列との間のユーザー定義のマッピングが提供開始されました。
INCLUDE_METADATAオプションは、MATCH_BY_COLUMN_NAMEオプションと併用でのみ使用可能です。
Dynamic Tables — General Availability, April 29, 2024
ダイナミックテーブルが一般提供
ダイナミックテーブルの一般提供に伴い以下の新機能が追加されました:
- 共有とコラボレーション
- リージョンやクラウド間でダイナミックテーブルが共有できるようになりました
- 障害復旧とレプリケーション
- レプリケーションに対応しているため、安心して本番パイプラインを構築できます
- オブザーバビリティ(可観測性)
- Snowsightのモニタリングにダイナミックテーブルの項目が追加されました
- データクラウドの統合
- クラスタリング、一時ダイナミックテーブル、ガバナンスポリシーのサポートが追加されました
- スケーラビリティ
- 4倍ダイナミックテーブルが作成できるようになり、10倍他のダイナミックテーブルのソースとしてダイナミックテーブルを使用できるようになりました。また、DAGの深さに制限がなくなりました
- クエリの進化とSELECT * のサポート
- ベーステーブルから新しい列を吸収するように自動的に進化するようになり、あたらしい列が追加された時にダイナミックテーブルを再構築することなく、インク冷メンタルに修復されるようになりました
- 新しいドキュメント
- 開発のベストプラクティス、パフォーマンス最適化ガイド、パイプラインの問題のトラブルシューティング、その他の改善点をカバーする新しい記事がドキュメントに追加されました
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Managing Listings using SQL - April 24th, 2024
SQLを使用したリスト管理がパブリックプレビュー
SQL コマンドを使用して、リストの内容を作成、変更、記述、表示、および削除できるようになりました。
制限事項:Limitations of working with listings using SQL
詳しくはこちらをご覧ください。
Snowflake Connector for ServiceNow® V2 — General Availability - April 23rd, 2024
Snowflake Connector for ServiceNow® V2が一般提供
Snowflake Connector for ServiceNow®は、APIエンドポイントに対して手動で統合したり、サードパーティのソリューションを管理したりすることなく、最新のServiceNow®データへの即時アクセスを提供します。Snowflakeネイティブアプリフレームワーク上に構築されたこのコネクタは、ビルトインのセキュリティと信頼性機能を活用して、ServiceNow®からSnowflakeに自動的にデータを取り込みます。
このコネクタは、履歴データの初期ロードと増分更新の両方をサポートします。最新のデータはServiceNow®から定期的に取り込まれ、リフレッシュされる頻度を制御できます。
ServiceNow®はクラウドベースのプラットフォームで、インシデント管理、変更管理、資産管理、構成管理、サービスカタログ、リクエストフルフィルメントなどのサービス管理のワークフローを提供します。
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8.16 Release Notes - April 22-24, 2024
ハイブリッドテーブルの SQL API サポート
クエリやその他の操作でハイブリッドテーブルのデータにアクセスする際のSnowflake SQL APIがサポートされました。
SQL API は、Snowflake データベースのデータへのアクセスや更新に使用できる REST API です。
8.15 Release Notes - April 17-19, 2024
外部ステージへのREADおよびWRITE権限の付与をサポート
これまでは、外部ステージにはUSAGE権限のみ付与することができましたが、外部ステージでのREADおよびWRITE権限の付与がサポートされました。
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Cost Management Release Notes - April 12, 2024
アカウント概要ページが一般提供
Snowflakeの使用コストに関するハイレベルな洞察を得ることができるSnowsightのアカウント概要ページの一般提供が開始されました。
これにより、発生コストの可視性が向上し、レポート作成と支出の最適化の出発点となる情報が提供されます。例えば、ある期間の総費用をドルとクレジットで表示し、支出の上位ウェアハウスや最も高額なクエリなど、コストに貢献しているものを発見することができます。
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2024 — 8.14 Release Notes - April 08-15
ベクトル化プロセスメソッド付き Python UDTFが一般提供
ベクトル化されたプロセスメソッドを持つ Python UDTFの一般提供が開始されました。この新機能は、メソッドが各入力行に対して1つの出力行を返す場合に、バッチで行を操作する便利な方法を提供します。
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Snowflake Cortex ML Functions における予測の改良
Snowflake Cortex ML Functions の分析ツールの一部である時系列予測のアルゴリズムが改良されました。
以下のパラメータが修正されています:
- トレンドの外挿エラー(不正確なトレンド)の発生率を低減
-
ノイズの多い時系列における精度の向上
これらの改善は、Snowflake 8.14以降でトレーニングされた予測モデルにのみ適用されます。以前のバージョンで学習した予測モデルは、以前のモデルパラメータを引き続き使用します。
Budgets Release Notes — General Availability - April 11, 2024
Budgetsが一般提供
特定のSnowflakeオブジェクトのグループに対するアカウントレベルでのSnowflakeクレジット使用量の監視と通知を可能にするBudgetsが一般提供を開始されました。
アカウントでサポートされているオブジェクトのコンピュートコストについて、毎月の使用限度額を定義することができます。アカウント予算に加えて、カスタム予算を作成して、指定したオブジェクトグループのクレジット使用量を監視することができます。バジェットは、クレジット使用量が月間上限を超えそうな場合に通知を送信します。
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Snowflake Copilot release note - April 11-25, 2024
Snowflake Copilotがパブリックプレビュー
Snowflake Copilotは、既存のSnowflakeワークフローにシームレスに統合するLLMを搭載したアシスタントです。データ構造について自由形式の質問をしたり、フォローアップの問い合わせを送信したりできるほか、独自のSQLクエリを改良して改善するために使用することもできます。
記事執筆時点では以下のリージョンで利用可能です:
- AWS us-east-1
-
AWS us-west-2
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8.13 Release Notes - April 01-03, 2024
SnowflakeからGitリポジトリへのアクセスがパブリックプレビュー
リモートのGitリポジトリをSnowflakeと統合することで、リポジトリからのファイルをリポジトリステージと呼ばれる特別な種類のステージに同期させることができます。リポジトリステージは、ブランチ、タグ、コミットを含むリモートリポジトリの完全なクローンを持つローカルGitリポジトリとして機能します。
リポジトリステージを作成した後は、Snowflakeのコード内でリポジトリステージ上のリポジトリファイルを参照することができます。例えば、ストアドプロシージャを作成する際に、リポジトリステージからファイルをインポートし、それをプロシージャのハンドラとして使用することができます。
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Snowsight worksheet results release note - April 01-03, 2024
ワークシート結果の行数制限撤廃がパブリックプレビュー
以前は、Snowsightのワークシートでクエリを実行した場合、結果は10,000行または16MBに制限されていました。今回、ワークシートの結果に表示される行数に制限はなくなりました。
おまけ:Modern Data Stack全般の最新情報
Snowflakeも含め、個人的に気になったModern Data Stack全般の最新情報についても、定期的にブログにまとめて投稿しております!こちらもぜひご覧ください。